月緒の夜伽話

こんばんは。
今日、我が家は大掃除でした。
友達とシェアして住んでいるで去年から参加の私も二回目の大掃除に参加しました。
友達は勿論女性です。男性相手の仕事をして帰る家はレズビアンがいる家で私もレズビアン。なんてお客様もそうでない方も、全く想像していないでしょうね。その前に想像できないかも。

で、今夜のお話しは私の悩みについてです。
風俗業が長いのと、私個人の趣味や好みがアングラな方向なのもあってなのか、人と話しが合わない事がたまにあります。同じ話しをしていても、捉える感覚的な部分が違い過ぎると感想が全く相成れない、それこそ互いの主張で討論にまで発展しそうになったり、ただ単純に引かれたりする場合があります。

たとえば簡単なカテゴリーだとＳＭ。私の感覚で言えばＳＭは精神世界の肉体快楽。有りか無しかで言えば十分に有りなのですが、そこにちょいと待て、となるのが無しの考えの方。なんで無しか訊ねると『有り得ない』との事。大抵のお返事は『有り得ない』のみ。「いやーーーー無理。ＳＭはないわ。無理無理無理」←こんなお返事。

他にも例を挙げると、噛み付きたいフェチと噛み付かれたいフェチがある。これも「いやーーーー無理。噛み付くとかないわ。無理無理無理」←こんなお返事。

カニバリズムも同性愛もバキュームベッドも…これはハードルが高いかな。とにかく、普通にキスからの流れでちょいちょい責めて責められて挿入して出す、これ以外のＳＥＸは考えられないという方とはＳＥＸ以外の感覚も合いません。そういうのが好きな人もいる、これ自体が想像できない、有り得ないとなるので。しかも、嫌悪感丸出しになんてされると次の事柄も合わない場合が多いです。

風俗も長くなれば地味に裏の世界。色々と私が当事者にならなくても様々な出来事を目撃します、当事者にだってなります。そうなると、ちょっとやそっとじゃ驚かない動揺しない、何事も『よくある』『そういう人もいる』となる。そして、自分の周りの人間も似た感覚の持ち主なので特に話題にもならない。

あ、分かり易い例えがあった！

私の住む街は一日に最低でも一回はパトカーが近所を走り、近所のコンビニはこの二年で三回強盗やらの事件に遭った。近所を歩けば人が揉めていて警察が出動しているのしょっちゅう。これが日常なので、パトカーが緊急事態のサイレンを鳴らしていようが、目の前で殴り合いの喧嘩をしていようが、何も感じない。これが普通。
でも、こんなに治安の悪い街に住んでいなかったら、殴り合いなんかしていたら立ち止まって見たり、地面に血溜まりがあれば何事かと戦々恐々となったり、身包み剥がされた青年が素っ裸でガクガクブルブルしていれば「おまわりさーーーーん！！」となる。そして、家族・友人・知人にメールやＬＩＮＥや口頭で「今日、こんな事があってさー」と話す。

こんな感覚の違いです。

私の普通が普通でない。それとも、私の知らない日常が普通でないのか。そもそも「普通ってなに？」なのですが、こうした感覚の違いから話しが噛み合わない場合がどうしても生まれてしまいます。世界は広いという言葉通り、様々な趣味嗜好があるので何でもかんでも嫌悪や否定されるのは視野が狭く感じられる。自分の日常が全てでは無い、こういうのもあるんだ、とほんの少しでもそんな考えを持ってもらえたら仲良くなれるのに。

『家畜人ヤプー』を読むのを薦めます。十代でこれを読んで目から鱗がボロボロ剥がれ落ちました。団鬼六も十代で読んでだいぶ感化されました。経験はしなくても、知るだけでも違うんじゃないかな。うん、これも私の『普通』を押し付けているだけですね。

でも、すぐに否定されると寂しいんだもん。否定する前に知ってよぉぉぉ！ってなっちゃう。

もう一つの悩みはシモネタトークになると一際、生き生きとしてしまう事です。そして、シモネタしか話せない時がある。
まさに馬鹿の見本のような話題の薄さ。

これは本当にどうにかしないと。なんて考えても解決策なんて何も考えていないのですが。